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酒を飲む人と飲まない人、どちらが健康?

 「酒は百薬の長」と言われる。アルコールは、心身をリラックスさせ、ストレスを解消し、食欲を増進させ、血液の流れを良くする作用があるからだ。一方、過度の飲酒はのどや食道のがん、肝臓や胃の病気などを引き起こす。

 厚生労働省研究班が全国の男性2万人(40歳以上60歳未満)を対象に、10~12年にわたり、飲酒量と死亡率の関係を調べた。その結果、日本酒に換算した1日あたりの量で「1合まで」の場合に死亡率が最も低かった。「2合まで」がそれに次ぎ、「飲まない」人より死亡率が低かった。
 一方、「3合以上」になると、死亡率は最も高かった。喫煙者では、少量の飲酒でも死亡率は高くなる。
(2006・2・11「読売新聞」より)



 多量に酒を飲む男性と、まったく酒を飲まない男性は、「時々飲む」人に比べて自殺の危険性がそれぞれ2.3倍高い―――。こんな結果が、厚生労働省研究班の調査で明らかになった。
 調査は岩手、秋田、長野、沖縄、茨城など8地域に住んでいた40~69の男性約4万3000人が対象。7~10年間の追跡期間中に自殺した168人について、飲酒量との関係を調べた。
 飲酒量(日本酒換算)によって6グループに分けたところ、最も多い「一日3合以上」と「飲まない」グループの自殺の危険性は、月に1~3回程度たしなむ「時々飲む」人の2.3倍だった。また。「飲まない」人でも、以前に飲酒してやめた方が、元々飲酒しない人より6.7倍も自殺する危険性が高かった。
(2006・3・13「読売新聞」より)


 お酒をまったく飲まない人が健康であるかというと、必ずしもそうでもないようだが、だからといって飲酒の習慣のない人も飲んだ方がいいわけではない。適度な酒が身体をリラックスさせる事が一番の効能のようだ。

適正な飲酒量とは:
 国の健康づくりの指針「健康日本21」では、「節度ある適度な飲酒」として、通常のアルコール代謝能力があれば、1日平均のアルコール量で約20gとしている。日本酒換算で1合、ビールなら中瓶一本、ワインは2杯程度が目安。
by mikannohanasakuok | 2007-06-11 23:50 | 健康