地球どこまで掘れる?


 地球の中心までの距離は6、400km。現代の科学でどこまで掘り下げることが出来るのでしょうか。地球の内部は地震の波の伝わり方などから推定した結果、「地殻」、「マントル」、「核」という構成になっているらしい。」

世界の地球最新掘削記録は、ロシア北西部のコラ半島で1,970年から約20年かけて掘られた12・261km。国内では石油や天然ガス採掘の基礎調査として新潟県で掘った
6・31km
が最深記録だという。

     
「人類が掘ったのは地球の中心までの距離のわずか5,000分の1。」

         地殻の下にあるマントルにさえ、まだ到達いていない。

 海洋研究開発機構・地球深部探査センターの佐賀 肇・運用管理室長によると、鉄のパイプをつないだ先端にドリルの刃を取り付け、1分間に100~200回転させて穴を掘っていくのが基本的なやり方。岩石の掘りくずは、パイプを通して注入する泥水で洗い流す。この方法で深く掘り下げると、1km当たり20~30度の割合で温度が上昇します。真っ直ぐに掘るためパイプの先端につけている電子部品は、275度くらいまでし耐えられない。
     
 さらに、1km掘るたびに、周囲の岩盤からかかる圧力も300気圧ずつ大きくなるので、穴が崩れやすくなっていまう。現在の技術では、地下10kmあたりが掘削の限界と考えられている。「最深記録を作ったコラ半島の場合はたまたま12kmまで掘れたが、
すぐに崩れてしまい、今は8kmほどの深さしかない。

マントルまで到達するのは無理か?
大陸の地殻は10~70kmあるが、海洋部分では6km程度。『ちきゅう』は水深2.5kmの海底から7km堀、マントルまで掘りぬく計画を持っている。

 『ちきゅう』:海洋研究開発機構が2005年7月に完成させた、世界最大級の科学掘削船。
         長さ210m、幅38m、総トン数5万7087t。

 マントル:地殻の下から深さ2900kmまでの岩石でできた固体層。ちきゅうの体積の
 約80%を占める。

 核:ちきゅうの中心部分。鉄を主成分とする。深さ約5100kmまでの部分(外殻)は液体、それ よりも内部の部分(内核)は固体になっていると推定されている。


                                   2006年7月29日「読売新聞」より


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by mikannohanasakuok | 2006-08-14 07:57 | 技術 | Comments(0)