電力線通信ビジネス始動!


 電源コンセントを使って高速でインターネットができる「電力線通信(PLC)」
が今月にも解禁になるのを受け、通信機器各社が事業化に動き出す。NEC
が2日に事業参入を発表し、住友電気工業はPLCに必要な通信機器を開発
した。PLCは配線工事が不要で、競合する無線LAN(構内情報通信網)より
高速。企業、家庭の両方で利用が可能
で、今後も参入する企業が増えそうだ。

 PLCは電力線を通じて通信データーを送り、電源コンセントからコードを
通じて受け取る。通信用の配線なしに動画や音声をやり取りすることが可能で
ネットからパソコンに取り込んだ画像をテレビに送って見ることができる。
理論上の通信速度は送信、受信をあわせて毎秒200Mbpsで、同50Mbps強
の無線LANの4倍近い。

 今回解禁される電力線通信は屋内に限られている。電力線通信に使う
周波数帯は現在アマチュア無線や短波ラジオで使われている。
電力線通信によって混信が起きる可能性があり、アマチュア無線の利用者
などから反対意見も強い。総務省は屋内での利用に限定した上で、
電波漏れを制限する基準を海外に比べて厳しく設定した。

2006・10.3「日本経済新聞」より


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 

PLCを使うにあたっての注意点が下記の雑誌に出ていたので併せて載せておく。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 
 PLCでは全二重通信ではなく、半二重通信になることを覚えておいてほしい。
先ほど、試作機のPLCモデムの通信速度が最大200Mbpsであると説明したが、
これは200Mbpsの半二重通信という意味である。FastEthernetは100Mbps の
全二重通信なので、上りと下りで同時に100Mbpsの通信ができる。しかし、
半二重通信では上りと下りが同時に通信できないので、交互に通信する
ことになる。そのため、通信速度が200Mbpsであるとはいえ、実際には100Mbps
の全二重通信と変わらなくなってしまう。

 また、PLCはスイッチドメディアではなく、シェアードメディアであるという点も
認識しておく必要がある。家庭内の通信機器がすべてシェアードメディアに
接続されると、200Mbpsの帯域をすべての機器で共有することになる。例えば、
10Mbpsのシェアードメディアである10BASE-5や10BASE-2の場合、最大6Mbps
程度しか帯域が利用できなかった。また無線LANでは、IEEE 802.11bは11Mbps
の帯域があるが、実際の通信速度は3Mbps程度になると言われている。

                       
                      「NETWORKWORLD」online 2005.9月号
                         通信・ネットワークの深層
                           第28回 電力線通信(PLC)は普及するのか?

[PR]
Commented by 野々村 at 2006-10-06 09:46 x
「電力線通信の解禁」とかいう報道は、屋内限定の話です。
インターネットに接続するためには、建物の中までプロバイダと
ADSLや光ファイバーで結ぶ必要があります。理論値200Mbps
なんて出るわけありません。誇大広告です。
問題点について簡単にまとめてみました。是非ご覧ください。
PLCに対しての印象が変わるかもしれません。
http://nonomura.iza.ne.jp/blog/
とにかく推進派メーカーから出てくるお花畑記事に騙されないよう、色々情報を見極めることが必要です。
欧米では撤退するメーカーも続出しています。
恐らく尻つぼみになる可能性が高く、開発に資金を投入したメーカーの株価が心配です。
Commented by mikannohanasakuok at 2006-10-08 14:04
 野々村さんコメントありがとうございます。私も日経の記事があまりにも
バラ色なので、PLC関連で他の記事がないか検索し、Networkworldの記事が目に留まりましたのであわせてUPしました。
無線LANもそうですが、新しいものを導入する時は十分予備知識を
集めたうえでないと危険ですよね。野々村さんの記事は問題点が整理
されていて分かりやすいです。
by mikannohanasakuok | 2006-10-03 14:48 | 技術 | Comments(2)