直接メタノール型燃料電池


 日立製作所はメタノールを使う小型燃料電池を2007年に発売する。パソコンや携帯電話向けの外付けの電源や充電器としての利用を見込む。

   特徴は
   1.燃料に水素を使うタイプに比べて安全性が高く小型化できる。
   2.一回のメタノール補給で、電池切れの携帯電話を数十分でフル充電
     できる。


 リチウムイオン電池を組み込んだ現行の携帯はフル充電の後、待ち受け状態にすると一般に約400時間持つ。しかし今年4月に東京や大阪で始まった携帯向け放送(ワンセグ)の視聴だと3時間、テレビ電話として使うと約一時間半で電池が切れる。パソコンでも小型ノートタイプでは充電地を使った連続使用は3時間程度が限界だ。

小型燃料電池は大きさに対する出力はリチュムイオン電池に及ばないが、燃料を補給すれば充電の手間はいらないという特徴がある。小型燃料電池では、メタノールを水素に改質する装置が必要な「PEFC型」のほうがメタノールを直接使う「DMFC型」より触媒の面積に対する出力が高いため、実用化が有望視されていた。
 今回、日立は「DMFC」でも高い出力を実現、量産のめども立てたことから、今後PEFC方式の巻き返しが予想される。燃料メタノールは07年には航空機内への持込が可能になる見通し。
2006.12.13「日本経済新聞」より


 電池の性能を測る指標のひとつに単位重量あたりの電池容量を示す「重量エネルギー密度」があるが、これを比べた場合、理論上では携帯機向けの燃料電池はリチュムイオン電池の10倍にもなる(あくまでも理論上であり、現時点で実現はされていないがそれだけのポテンシャルはあるということ)。
 つまり同じ重さで揃えたなら、燃料電池のほうが10倍の駆動時間を実現できるし、駆動時間を抑えるならばより小型のバッテリーができるわけだ。現行4時間のノートPCが40時間使えるとなれば、大きなアドバンテージになるのはいうまでもない。
2002年8月号「月刊アスキー」より


燃料電池については、下記HP→よくわかる技術解説→環境技術分野→燃料電池へ

    新エネルギー・産業技術総合開発機構

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by mikannohanasakuok | 2006-12-15 10:40 | エネルギー | Comments(0)