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5000年前の男性の死因!?

 アルプスの氷河で1991年に発見された約5300年前の氷漬けのミイラ「アイスマン」は、左肩に矢を受けて動脈に傷を負い、まもなく死んだ事が分かった。発見場所付近では斧も見つかっており、争いの犠牲になったと見られる。

 アイスマンは、海抜3210㍍のイタリア・オーストリアの国境のエッツ谷で、登山者により発見された。40代ぐらいの男性と見られ、新石器時代の人類の身体状態や暮らしぶりを探る手掛かりとして、研究者の注目を集めてきた。オーストリアの研究チームが2001年、X線写真撮影で左肩内部に石でできた長さ約2㌢の矢尻があるのを発見。コンピューター断層撮影装置(CT)で動脈の傷が詳細に分析され、命取りになったことが確認された。
2006.6.18「日本経済新聞」より


 エジプトのミイラは内臓を取って薬品で処理しているようだが、アルプスで発見されたミイラが、防腐処理されていない生身の身体であれば、古代の生活とか身体の状態を調べるうえでは貴重な研究材料になるのではないか。

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by mikannohanasakuok | 2007-06-19 22:24 | その他